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暗記か?理解か?について!
宅建は暗記なのか?理解なのか?という議論があるのだが、
これについて勝手ながら考えていきたいと思う。
そこで、まず気になるフレーズがコレだ。
「宅建試験は過去問を繰り返し解くだけで合格できる!」
これは正しくもあり、間違ってもいる。
つまり、
「過去問を繰り返すだけでいい」=「問題を覚えていれば解ける」
もし、このように思っている人は少し考えを変える必要があるかもしれない。
問題を覚えていれば解けるのか?
もしかしたら、がむしゃらに覚えられる猛者もいるかもしれない。
しかし、少なくとも私にはそんな能力はない。
個人的には、次のように考えている。
問題のニュアンス、正誤のポイントとなる表現を知っておくと
本番でも正解できる確率は高くなるだろうということ。
それに加え、宅建試験の問題は堅苦しい文章が多いので、
それに慣れるという点では有効にはなるだろうということ。
要は、始めからセリフのように覚えておくことが
大事なのではないというのが私の結論だ。
ただただ丸暗記をしていれば正解できるというほど甘くない。
中にはそういう問題も実際にあるとはいえ、すべて丸暗記するという作業はかなり苦痛が伴う。
もちろん、挑戦してみてもいいのだが、この方法が効率的でないことが分かってくるはずだ。
少なくとも私は丸暗記というのはしていない。
もっというと、
ただただ丸暗記するやり方で怖いのは、融通が利かないということだ。
分からない問題があった場合、
なぜその答えになるかを「ニュアンス」だけに頼ってしまうことになるからだ。
そうなると、引っ掛け問題にも引っ掛かりやすくなってしまうので、
コツをつかむというのは大事なのだが、勉強の本質とは言えない。
そこで、常々思っていることだが、、、
そもそも、宅建試験に暗記か?理解か?
ということ自体がナンセンスとも言えるのではないだろうか。
というのも、記憶するためには、
まず理解していなければ成り立たないからである。
これは語呂で覚える場合でも同じことが言える。
数字とか、決まりごとは丸暗記できそうだが、
意外にも、どうもゴチャゴチャになって整理できないことが多い。
タチが悪いのは、
ここの項目やこの数字はなぜそうなったか?というレベルまでに
それ自体の深い意味を考えなくていい割に、記憶しにくいということである。
つまりこういうことだ。
『高さ31mを超える一定の建築物には、非常用の昇降機を設けなければならない』
という項目を覚えるとしよう。
ここで「えっ?コレなんで31mなの??」と言われたところで
どう対処のしようもない疑問なのである。
「そういう決まりやねん!」というだけの話だからだ。
ただ、「あれ?21mだったっけ?31m?、、、いや41m??」と
このような迷いが生じることはよくあることだ。
そんな時に語呂が活躍する。
つまり、勝手に意味を作り上げたり、印象に残りやすい形に変換するわけだ。
例えば、この場合だと、
「非常用の昇降機っていうのは、、、」
「非常用のエレベーターのことだから、、、」
「エレベーター」
「Elevator」
「Elevator」
「El」
「31」(!)
よし!この流れで覚えておこう!
とこのように工夫して覚えやすい形を作ってみるわけだ。
と考えると、語呂合わせで覚えるというのは
勝手な理屈や、ゴロで作った妙なストーリー(?)を通して頭に入れるので
丸暗記しているようで、していないことになる。
つまり、その不思議なゴロを理解して記憶しておくという
意外にも高度な作業をこなしてるということだ。
あとは、頭に入れておくべき量そのものが多いということも
丸暗記スタイルを貫きにくい理由の一つである。
普通に考えてみて、
覚える文章が一つだけであれば気負うことがないので、暗記しようと思えばできるかもしれない。
そこでは特に深く考える必要もないであろう。
ところが、宅建試験というのは50問出題される。
しかも、50個学んで50個出題されるものではない。
最低でも数百項目を頭に入れておかなければならないのだ。
その知識を組み合わせたり、応用させてみたりすることで
解けるような問題の作りでもある。
そうなってくると、
宅建試験で大事なのは?という視点で考えた場合、
「内容を理解して覚えておく」ことがポイントとなる。
言い換えれば、暗記も理解もしておく必要があるということだ。
そもそも暗記と理解は別物ではないというのが私の考えではあるが、
あえて、暗記と理解を分けて表現してみると、
・丸暗記しようとしたら、内容も理解できるようになった!
・理解しながら解いてたら、問題そのものを覚えてしまった!
今勉強を進めている人もいるだろうから、順番はどっちでもかまわない。
とにかくこの感じに持っていくのが理想である。
これを意識して問題を繰り返しやると、かなり効果を発揮するはずだ。
だから、ただ単に、丸暗記か?理解か?という視点で宅建試験に挑まなくていい。
ちなみにだが、、、
「過去問さえやっていれば受かる!」というのは
その方法で受かったであろう人が“かいつまんで”言っているだけかもしれない
ということも注意が必要だ。
この“かいつまんで”だが、
要は、ただただガムシャラに過去問を繰り返してるだけではないということだ。
ポイントを絞ったり、書いて覚えたり、誰かに質問したり、
図を書いてみたり、参考資料を調べたりと、それなりの工夫があるはずなのである。
ところが、そういった地道な作業を省いて“過去問を繰り返すだけ”と
簡単に説明してしまっていることもある。
他にもこんな場合が考えられる。
「“基礎的な知識を講義やテキストで理解した上で”過去問を繰り返せば合格できる。」
これは実にまともな意見だと思う。
ところが、前提の“”の部分をはしょって言うと
過去問をただやるだけで受かるみたいにもなってくるので、それも注意したいところだ。
特に、独学で勉強を進めている人は
その辺を把握した上でしっかり戦術を考えていったほうが大きな間違いは少なくて済むであろう。
ということで、
暗記でやるべきか?とか、理解しなきゃいけないのか?とかで行き詰っているのなら、
私の考え方をぜひ参考にしてほしい。
「理解した先に、暗記できるようになる。」
「理解も暗記もどっちもつながっていて、切り離して考えるべきではない。」
過去問を繰り返し解いていく時にはこの辺をしっかり意識して進めていってほしい。
そうすることで、結果的に頭に定着するはずである。
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